大好きな彼と一緒にずっと一緒にいたいと始めた同棲。
同じ屋根の下で男女2人が生活することに、同棲と結婚の違いはありません。
ですが、「結婚したら彼は変わってしまうのかな…。」など、結婚後に表れる変化について不安になることもあるかと思います。
同棲と結婚は全く異なるという声を良く耳にしますが、どのような変化があるのでしょうか。
今回は、同棲と結婚の違いについてご紹介していきますので、参考にしてみて下さい。
目次
同棲と結婚の違い
結婚前に同棲したいと考える独身男女は多いかと思います。
あるアンケートでは、独身男性の約80%,独身女性の約70%が結婚前に同棲した方が良いと考えているという統計データもあるようです。
結婚前に同棲した方が良い考える理由としては、お互いのライフスタイルや生活の相性を知ることが出来るからでしょう。
これらの考えは、同棲している男性・女性に対してのみ焦点が向いているものと考えられます。
同棲という恋愛関係においては、男女2人がお互い向き合っている関係です。
ですが、結婚という夫婦関係は、お互いが同じベクトルで将来に向いている関係です。
つまり、同棲と結婚の違いにおいてベースになるのは、このベクトルの向きが変化することではないかと思います。
では、同棲と結婚とで男女のベクトルが変化すると、どのような違いが生まれるのでしょうか。
結婚には責任がある
同棲と結婚の違いとして、何よりも第一に責任の有無に違いがあるでしょう。
同棲という関係は、好きな人と同じ屋根の下で同居しているだけの関係と言えます。
男女の間に恋愛関係があるのみで、男女がシェアハウスしていることと違いはありません。
ですが、結婚という関係は、2人で1つの家庭を築いていくこととなります。
一家の大黒柱として困らない生活が出来るだけの稼ぎを生む夫としての責任。
そんな夫を健康面や生活面で陰ながらサポートする妻としての責任。
一般的な結婚家庭のイメージではありますが、その役割が逆であったとしても、結婚には家庭を築いていく責任が生まれます。
民法上においても「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。」と定められており、夫婦には同居義務、協力義務、扶助義務といった責任があるとしています。
同棲している彼のことに飽きてしまったのであれば、別れを告げて彼の元から去ってしまえば良いだけでしょう。
ですが、結婚となれば法律的要素も絡んでくるので、簡単に離婚することはできません。
例え、浮気や暴力など許されるものではない理由であっても、国が夫婦と認めている男女が正式に別れるためには、結婚した時と同様にそれなりの手続きが必要になります。
同棲と結婚における責任の有無の違いがあるからこそ、同棲と結婚とでの男女のベクトルの向きが変化するのでしょう。
結婚すると親族付き合いがある
同棲と結婚の違いとして、結婚した夫や妻のご両親や親戚など親族付き合いが必要になります。
結婚相手の両親や兄弟のことに無関心でいられるケースは稀でしょうから。
親族の結婚式や法事があれば参加しなければいけないでしょうし、お盆や正月には挨拶にいく必要もあるでしょう。
夫の甥っ子や姪っ子のお祝いを送ったり、お祝いされることがあればお返しをしたりする必要もあります。
また、妻としての役割だけではなく、嫁いだ嫁としての役割もありますので、嫁姑関係も発生します。
良好な嫁姑関係を築けている場合は良いでしょうが、
「気の利かない嫁だね~…。」
「そろそろ孫の顔が見たいもんだね~…。」
なんて、ぼやかれてしまうこともあるかもしれません。
良くも悪くも親族とのしがらみが生まれることは、同棲と結婚の違いの中でも大きな違いと言えるでしょう。
財布が1つになる
同棲と結婚の違いとしては、家計管理が挙げられます。
財布を別々にしている夫婦もいるでしょうが、財布を1つにして家計管理をする夫婦が多いかと思います。
同棲している時であれば、自分の趣味などに気兼ねなくお金を費やすことが出来るでしょうが、結婚となるとそうはいかず、お互いが相談し合って家計管理をする必要があります。
少し古いデータではありますが、オリックス生命が実施したアンケートでは、共同で家計管理をしている夫婦は円満度が高く、別々に家計管理をしている夫婦は円満度が低い傾向にあるとしています。
同棲と結婚の違いにおいて変化したベクトルによって、将来を見据えた家計管理の重要性が伺えるかと思います。
ケンカの仕方が変わる
同棲と結婚の違いとして、ケンカの仕方が変わったという意見も見られます。
同棲している時のケンカは最悪のケースとして別れしまうことも出来るので、一方的にダメージを負わせようとするかと思います。
ですが、結婚している時のケンカは一生一緒にいることを前提としてケンカをしなければいけないので、お互いの言い分を充分に受け止める必要があり、価値観を擦り合わせることをベースとしたケンカをする必要があります。
また、逆のパターンとして、一生我慢出来ないと感じるからこそケンカに発展するケースもあるかと思います。
ケンカをすればお互い不機嫌になるので望まないものではありますが、夫婦円満のためにはケンカも必要と考えられることが、同棲と結婚の違いであるかもしれません。
配偶者には社会的保障がある
同棲と結婚の違いとして、配偶者としての社会的保障の有無も挙げられるかと思います。
社会保険料や税金など、結婚した配偶者と認められている場合には「配偶者控除」が適用されます。
また、結婚が理由で失業する場合でも、3ヶ月の給付制限期間なしに失業保険を取得できます。
ご存知の通り、配偶者の収入など条件が定められていますが、家計管理を共同で行う夫婦にとってはメリットがたくさんあります。
同棲とは違い、結婚しているからこそ得られるメリットと言えるでしょう。
結婚できる同棲と結婚できない同棲の違い
同棲すると結婚に至らないなんて話もありますが、それはカップルの同棲の仕方による所ですから、一概には言えないでしょう。
ですが、結婚できる同棲と結婚できない同棲に見られる特徴はあります。
結婚できる同棲と結婚できない同棲には、どのような違いあるのでしょうか。
同棲するキッカケは様々かと思います。
結婚を前提に同棲した場合もあるでしょうし、金銭面や更新タイミングによって同棲を始めたケースもあるでしょう。
結婚に至ったカップルと結婚に至らなかったカップルに、同棲したキッカケを尋ねた統計結果がコチラです。
特徴的なのは、結婚に至らなかったカップルが同棲したキッカケとして、「いつの間にか同棲していた」という回答が最も多いことです。
好きな人と一緒にいたいと始める同棲ですが、それだけでは結婚までゴールする可能性は低いのかもしれません。
結婚しても良いと思える彼との同棲を考えているのであれば、彼に対しても結婚前提に同棲することを意識させた方が良いと言えるでしょう。
結婚できる同棲は期間を定めている
好きな人との同棲生活が続けば、結婚も意識するでしょう。
ですが、だらだらとなあなあになってしまい、特別なキッカケが無いと結婚に至らないケースも少なくありません。
同アンケートにおいて、結婚したカップルが同棲期間について回答した統計がコチラです。
最も多いゾーンで1年~3年未満が54.2%と半数以上を占める結果となり、同棲期間が3年を過ぎると、グッと結婚が遠のいてしまうようです。
結婚したカップルにおいても同棲期間は定めた方が良いとする意見は多く、
- 金銭面や結婚のタイミングについて話し合えるから
- 結婚を前提とした楽しい同棲生活が出来るから
- 結婚するキッカケを失ってしまうから
などといった意見が挙げられていました。
結婚する時期を決めていなかったカップルの中でも、結婚に至ったのは38.7%に対し、結婚に至らなかったのは57.2%と約1,5倍の差があるとされています。
あくまでアンケート結果ではありますが、結婚できる確率を求めるのであれば、同棲期間を定めた方が良いと言えるでしょう。
結婚できる同棲は無理が少ない
多少無理をしてでも同棲することにメリットがあるのであれば、無理を我慢して同棲することは可能です。
ですが、生涯を共に暮らすパートナーとして結婚を考えるのであれば、無理が多い同棲は結婚に至らないケースが多いでしょう。
いくら相性の良いカップルであっても、お互い譲れないものがあると思います。
それは、目玉焼きには塩か醤油かということかもしれませんが、それが譲れないことであり、相手に許してもらえないことであれば「無理」として重なっていきます。
そんな些細な無理が重なることで不満が溜まり、いつしかウップンを晴らすかのごとく、ケンカから同棲が終了してしまうこととなるでしょう。
相手の譲れないものを許せることと、相手の譲れないものに踏み入らないルールが、結婚できる同棲には不可欠であると考えます。
もし同棲している彼との関係に悩んでいるのであれば、一度彼の生活に合わせてみて、無理していると感じることが多いか少ないかを考えてみると良いでしょう。
同棲も結婚も2人の関係に違いはない
同棲と結婚の違いについてご紹介しましたが、男性と女性がお互い好き同士であるという2人の関係に違いはありません。
そもそも同棲して一緒に生活して見ても良いと思える人なのですから、同棲から結婚に至る確率よりも、そのような人に出会える確率の方が圧倒的に低いかと思います。
同棲をすれば相手のことが分かるとされていますが、同時に自分のことも受け入れてもらう必要があります。
「好きな人だけど、結婚するならもっとこうあって欲しい…。」と相手に求めるだけではなく、そんな彼を受け入れるための期間として同棲してみると、結婚して家庭を持つという同棲との違いが見えてくるかもしれませんよ。