新潟県の成人式日程がバラバラ過ぎる理由は?

新潟県の成人式日程がバラバラ過ぎる理由は?

皆さん成人式が行われる日といえばいつでしょうか?

基本的には誰もが成人の日である1月第2週を思い浮かべるかと思います。

2015年度だと1月11日ですね。ですが、新潟県では少し事情が変わるようです。

今回はそんな新潟県のちょっと変わった成人式事情についてお伝えします。

新潟県の成人式日程がバラバラの理由

平成27年度新潟県の成人式の日程予定表がコチラです。

新潟県の成人式日程表

出典:http://www.pref.niigata.lg.jp/

なんと、成人の日に行われるのは新潟市だけです!

正確には成人の日前日の日曜ですが、次の日を休みにしようという行政の配慮でしょうか。

他の市町村は3月、4月、5月、8月とバラバラですね。

なぜこうなったかというと、新潟県ならではの事情があります。

新潟県の成人式日程は悪天候を避けるため

実は新潟県は全国でも有数の豪雪地帯のため、冬に行うのは雪の影響で厳しいからということだそうです。

1月は新潟では雪が多く降る時期でもあり、電車もバスも車も雪の中では動かず、移動も困難になります。

時間通りに会場までたどり着くのも難しく、特に豪雪の地域では家から出るのも困難になるという背景があります。

さらに、悪天候で足元が悪く、成人式の定番の振り袖や袴といった晴れ着を着ると、靴は草履になるので汚れやすく、歩くのが困難になり晴れ着を着ることができません。

そのため寒く、雪が多く降る時期である1月の成人式を避け、雪の無い時期や雪が減ってきた時期が選ばれるようです。

 

新潟県の成人式日程は晴れ着を着やすくするため

さらに、市町村ごとで日程が変わるのも事情があり、春に行われる地域もあります。

夏だと振り袖や袴で参加すると非常に暑いので、新成人が晴れ着を着やすいように春にしているそうです。

夏に行われる地域では夏の方が服装が簡素で済むため、晴れ着の購入やレンタルをせずとも別の服装での参加が容易で、お財布に優しいという面があります。

 

また、日程をずらすため、県外に出た人が帰省しやすいように配慮され、ゴールデンウィークやお盆等の連休がに成人式を行うことも多いですね。

春や夏に成人式なんて……

と思われる方もいらっしゃると思われますが、意外と冬以外の成人式も面白いですよ!

ここからは冬ではないからこその成人式の風景をお伝えいたします。

 

新潟県の成人式を冬以外に行うとどうなの?

やはり特徴的な部分だと服装でしょうか。

成人式の服装を悩んでいる方もおられると思いますが、成人式といえばやはり振り袖に紋付き袴、スーツが定番でしょう。

 

実は筆者である私自身も新潟県出身なのですが、私の地域ではお盆に行われました。

いくら冬が寒くても、夏は暑いものです。

そのためか振り袖、紋付き袴を着た参加者はあまりいませんでした。

男性はスーツが多いものの、暑いためかジャケットを脱いでワイシャツ姿の方も多かったですねw

少数ですが袴の人もいました。

 

一方女性はというと振り袖の方はほとんどおらず、薄めの夏用ドレスが多かったです。

特に他の成人式と違うのは、夏ということで浴衣の人がいるというです。

成人式の雰囲気もあり、まるでお祭りのようです!冬には絶対にできない格好なので、夏の成人式ならではですね。

春や夏に行われると、定番の服装だけでなく様々な服装で楽しむことができます。

 

成人式が4月以降だと安心?

もう一つの特徴としては年齢です。

一般的な成人式は1月に行われているため、早生まれの人だとまだ20歳を迎えていない人もいますね。

毎年ニュースで未成年の飲酒、喫煙が問題になりますが、成人式後に行われた集まりで、周りはお酒を飲んでいるのに、自分だけジュース…、なんて思いをした人もいるかもしれません。

 

新潟県では4月以降に行われることが多いため、全員が成人を迎えています。(一部21歳を迎えた人もいて少し寂しそうでしたが……)

そのため、全員がお酒を楽しむ事ができるというのもメリットですね。


新潟県の成人式は、豪雪地帯ならではの理由によって春や夏に行われるのが多く、だからこそ特徴のある成人式になります。

新潟県だけではなく、雪の多い地域では同じように時期をずらして行われているところもあるようです。

これも全て、新成人に一生に一度の晴れ舞台である成人式を楽しんでもらいたい!という思いからですね。