スーパーや百貨店に並ぶ牛肉ですが、「和牛」と「国産牛」の違いをご存知ですか?
今日はお祝いですき焼きをするから良い「和牛」肉を買ってきたぞ!
今日は焼肉だから「国産牛」のカルビを食べようかしら!
「和牛」と聞いても「国産牛」と聞いても、その違いは良く分かりませんよね。
「和牛」「国産牛」と言葉が違うくらいですから、何か違いがあるに違いありません!
今回は、和牛と国産牛の違いについてご紹介します。
和牛と国産牛の違い
和牛も国産牛のどちらも、日本国内で飼育された牛であることは確かです。
しかし、「和牛」と「国産牛」の大きな違いは牛の品種です。
和牛とはどんな牛肉?
和牛とは、「黒毛和種「褐毛和種」「日本短角種」「無角和種」の限られた4種の牛肉、またはこの4種間で交配されたハーフ牛、及びクォーター牛のことです。
その品種の中で、純粋の日本生まれ・日本育ちの牛肉のみが「和牛」と表示できます。
ふむふむ。純和製の牛肉が「和牛」ということですね!
松坂牛や近江牛などのブランド和牛は、この飼育場所や流通ルートがさらに細かく決められた和牛肉を指します。
若干逸れてしまいますが、ブランド化された越前ガニと普通のズワイガニとは、同じズワイガニでも違いがあるのと同じことですね。
越前ガニとズワイガニの違いはコチラで紹介してますので、参考にしてみて下さい!
⇒ 越前ガニとズワイガニの違いは?越前ガニを勧める【3つの理由】
国産牛とはどんな牛肉?
対して国産牛とは、牛の飼育期間の中で日本で育った期間が一番長かった牛のことを指します。
和牛との違いは、品種が限定されていない点です。
例えば、オーストラリア生まれの牛が日本に輸入され、日本で飼育された期間が最も長ければ、それは「国産牛」と表示される訳です。
とても変な例になるかも知れませんが、王様のブランチなどで活躍するスウェーデン生まれのLiLiCoさんが18歳で来日しているので、もし牛肉に例えるならLiLiCoさんは「国産牛」という訳です。(LiLiCoさん、すみません…)
2005年10月1日以前は3ヶ月ルールというものがあり、日本国内で3ヶ月以上飼育された牛でない場合は「国産牛」と表示が出来ませんでした。
しかし現在ではその3ヶ月ルールは無くなり、前述の通り、日本で飼育された期間が最も長ければ「国産牛」と表示できるルールとなりました。
消費者から見た和牛と国産牛の違い
我々消費者から見た場合、和牛と国産牛の違いは歴然でしょう。
その理由は、「和牛」の方が「国産牛」に比べ高価な牛肉だからです。
牛肉の見た目や味などで区別できる人は、その道のプロの方で無い限り難しいかと思います。
(安い国産牛とブランド和牛でしたら、見た目や味の違いは感じられるかも知れませんが)
お母さん:「今日は奮発して国産牛の良いお肉買ってきたよ!」
自分:「今日はヤ・キ・ニ・ク!!!」
と思春期にお腹ペコペコだった私は、母親にある意味騙されてきたということでしょうかね…。笑
「和牛」と「国産牛」の違いを、明確にご存知な方は多くないでしょう。
スーパーや百貨店で買う時に見るのは、輸入肉かどうかと100gあたりの値段でしょうから。
「和牛」も「国産牛」も日本国内で飼育された牛肉であるため、輸入肉に比べ安心して食べることが出来ます。
「和牛」はお祝い事やお歳暮として、「国産牛」は普段の食事用として考えてみる良いかも知れませんね。