挙式や結婚式で行う誓いのキスの意味をご存知ですか?
新郎新婦が愛を誓い合うキスの演出ですが、挙式スタイルによって意味が異なってくることも。
また、恥ずかしいという思いから「誓いのキスをしたくない」「口唇の代わりの場所に誓いのキスをしたい」といった意見もあります。
今回は、誓いのキスの意味や、恥ずかしい、したくない時の代わりになる演出についてご紹介していきます!
目次
誓いのキスの意味
誓いのキスの意味は、キリスト教の挙式において、誓いの言葉を口唇にキスすることで中に封じ込めるという意味が込められています。
夫は妻だけを愛し、また妻は夫だけを愛することを神聖なる契約として誓い、その誓いの言葉を大切な宝箱に鍵をするようにキスで閉じ込めるという儀式になります。
ただ日本における挙式スタイルは様々で、時に誓いのキスの元となる「誓いの言葉」は教会式と人前式で意味が異なり混同してしまいがちです。
教会式(チャペル式)ではキリスト教文化に沿った挙式スタイルであり、「神に永遠の愛を誓う」ことを意味します。
人前式では宗教や格式に関わらず、参加したゲストに結婚を承認してもらう挙式スタイルであり、家族や友人などに対して「夫婦になることを誓う」ことを意味します。
ですので、このような意味から本来キリスト教にまつわる挙式を行うのであれば、誓いのキスは行われるべきですし、口と口によるキスによって成される神聖な儀式の一つになります。
一方で、人前式のように自由性のある挙式スタイルであれば、夫婦になる二人が思い出になる、家族や友人に承認してもらえる「演出」となりますので、口唇以外の場所に誓いのキスをしても良いでしょうし、そもそもキス以外の演出を選んでも構いません。
誓いのキスの意味は挙式スタイルによって異なることを覚えておきましょう!
やっぱり誓いのキスをするのは恥ずかしい!
教会式(チャペル式)の挙式は人気ですが、やはり人前でキスをするという習慣の無い私達にとって誓いのキスは恥ずかしいことのように思えてしまいますよね。
実際にアンケートを見ても、結婚式で誓いのキスをした花嫁の47%は恥ずかしかったと回答しています。
ですので、家族や人前で誓いのキスをするのが恥ずかしいと思っているのはアナタだけではありませんのでご安心を。
ですが、誓いのキスへの恥ずかしさを乗り越えて、無事素敵な結婚式をやり遂げた夫婦やカップルはたくさんいらっしゃいます。
今一度「誓いのキスの意味」を思い返してみながら、自分だけではなく、パートナー、家族と一緒にハッピーになれる演出を考えてみましょう。
誓いのキスをしたくない時にはどうしたら良い?
ただどうしても誓いのキスをしたくないという方もいるでしょう。
誓いのキスをしたくない理由は恥ずかしいということだけではなく、ちょっとした喧嘩だったり、両家の親御さんの意向であったりと様々です。
とはいえ、結婚式の日程は決まっていますから、自分の感情でも周囲との関係性であってもなんとか調整せざるを得ないことになるかと思います。
もし誓いのキスをしたくないと思った時にはどうすれば良いのか、その対処法について紹介していきます。
神聖な儀式だから行うべきだと考える
キリスト教の挙式を行うのであれば、神に永遠の愛を誓うことを意味することから、誓いのキスは神聖な儀式であるため行うべきと捉えることも大切です。
例えば、私達でも馴染み深い宗教的な観点で考えてみると、神社や寺でお賽銭を投げずに願い事を祈るのはバチ当たりというようなイメージがあるようにです。
誓いのキスを見られるのが恥ずかしいからしたくないということではなく、誓いのキスという神聖な儀式を見守ってもらっているという考え方を持つようにしてみましょう。
誓いのキスのやり方を工夫してみる
確かに、誓いのキスが永遠の愛を誓う神聖な意味を持つ儀式であるとしても、どうしても人前でキスをすることに抵抗のある方だっているでしょう。
また、彼氏や夫になる男性側が嫌がる可能性もありますので、誓いのキスのやり方を少し工夫してみるというのも一つの手です。
- なるべくキスしている口唇や口の形が見えない角度にする
- ゲスト側に口唇が見えないよう、逆側を向いてキスをする
- タコのような口にならないよう、笑った形で口唇を重ねる
などなど、色んな方法が考えられるかと思います。
これらは誓いのキスを「儀式」「演出」のどちらに捉えるかによって異なる意味を持つでしょうから、パートナーとお互いの意向をちゃんと擦り合わせしておくことが大切です。
口唇以外の場所に誓いキスをする
教会式の挙式における誓いのキスの意味から口唇にキスするのが正しい方法となりますが、演出に変えてしまうという意味では口唇以外の場所に誓いのキスをするというのも一つの手段です。
例えば、新郎が新婦のほっぺやおでこ、手の甲や結婚指輪などに誓いのキスをするのも、微笑ましくも素敵な演出になるでしょう。
口唇の代わりに誓いのキスする場所や方法については、後程触れますので参考にしてみてくださいね。
教会式以外のスタイルで挙式を行う
教会式(チャペル式)の挙式スタイルであるから、口唇にする誓いのキスが意味を持ちます。
代わりに、誓いのキスを行わない神前式、誓いの言葉や誓いのキスも自由に演出できる人前式という選択肢を考えてみるのも良いかもしれません。
ただあくまで誓いのキスをしたくないという観点からの代替案に過ぎず、当然のように形式が異なれば挙式自体の意味も変化していくことをお忘れなく。
口唇の代わりに誓いのキスをする場所や方法
日本人は無宗教の方も多く、教会式の結婚式であっても口唇以外の場所に誓いのキスをすることは珍しくありません。
他の新郎新婦はどの場所に誓いのキスをしたのかアンケートを覗いてみると、頬、ほっぺが22.9%、おでこが11.9%、その他が1.0%となっており、プラトニックな印象があるほっぺへのキスが人気のようです。
ただキスする場所にはそれぞれ意味があり、演出する誓いのキスであるからこそキスする場所ごとの意味を知っておくことも大切ですよね。
代わりに「頬」「ほっぺ」に誓いのキスをする
頬やほっぺへのキスは「親愛」「厚情」を意味するとされています。
口唇への誓いのキスに抵抗があるとしても、ほっぺへのキスはチュッと軽くしやすく、ゲストから見ても映える素敵なキスの演出になるでしょう。
また、写真にした場合でも可愛らしい印象があり、結婚式の微笑ましい思い出として残ることになるかと思います。
代わりに「おでこ」に誓いのキスをする
おでこへのキスは「友情」「祝福」を意味するとされています。
おでこへのキスの意味から誓いのキスには少し適さないように思えますが、新郎の身長が高いと映えるので身長差カップルに人気の演出です。
ただおでこへのキスは、「また今度ね」「元気でね」といったお別れの時にするキスでもあることを覚えておきましょう。
代わりに「手の甲」や「結婚指輪」に誓いのキスをする
手の甲へのキスは「敬愛」を意味するとされています。
敬愛とは「尊敬し親しみを持つこと」ですので、プロポーズの演出としては最適ですが、誓いのキスでする場所としては若干意味がズレてしまうかもしれません。
ただ人前式であれば、新郎がひざまずきながら新郎の手の甲や結婚指輪にキスをする姿は素敵な演出として映りますよね。
代わりに「鼻」に誓いのキスをする
鼻へのキスは「愛玩」を意味するとされています。
カップルが「可愛い」「愛おしい」気持ちで鼻をスリスリすることがあるように、転じて男性からの鼻へのキスは守ってあげたいという気持ちの表れでもあります。
鼻へのキスは見ているゲスト側からも可愛らしい演出に見えますが、どこか永遠の愛を誓い合う儀式のキスとしては物足りない印象が残ります。
代わりに「誓いのハグ」をする
口唇の代わりとなる場所かどうかにかかわらず、誓いのキスをすること自体に抵抗がある場合は、誓いのハグをするという手段もあります。
新郎新婦がギュ~っとハグしている姿は愛らしく、またハグをしている本人同士も抱きしめ合うことで愛を確かめ合える演出です。
新郎新婦が笑顔でハグをすれば微笑ましく、見ているゲストも思わずニッコリしてしまうはず。
人前式であれば、誓いのキスをした後に誓いのハグをするというのも良いかも知れませんね!
代わりに「握手」をする
新郎新婦が握手をするということも考えられますが、これは誓いのキスの代わりというよりは「結婚は家族同士の繋がり」を重んじる演出になるかと思います。
ただ「握手の儀」とされるように、新郎新婦が握手をし合うというよりも、自分の両親へ「今までありがとう」という意味の感謝や、相手方のご両親へ「これからよろしくお願いします」という形として行われます。
ですので、男女が永遠の愛を誓うキスの代わりと言うよりも、お互いの家族や一族が協力し合うことを意味することになるでしょう。
二人の誓いがキスに意味を宿す
親や友人の前で誓いのキスをしたくない、誓いのキスをするのは恥ずかしいと思うなら、無理に口同士で誓いのキスをする必要はありません。
なぜなら、ほとんどの方がキリスト教信者ではないどころか無宗教であるでしょうから。
ですので、口唇以外の場所であっても「新郎新婦にとって意味を持つ誓いのキス」であれば二人の中で意味を宿すので問題ないかと思います。
それは、「自分を幸せにしてもらう」「彼を幸せにする」の2つの誓いが込められた大切なキスであることに意味があるはずです。