サンタクロースの由来と起源は?サンタさんが何者か調べてみた。

サンタクロースの由来と起源は?サンタさんが何者か調べてみた。

サンタクロースといえば、白いヒゲと赤い服を着た、ふくよかな体系がトレードマークですね。

クリスマスに欠かせないキャラクターのサンタクロース。

「サンタクロースって何者なの?」と、ふと思いました。笑

今回はサンタクロースの由来と起源を紹介していきたいと思います。

コチラの記事でサンタクロースとクリスマスの関係を紹介してますので、併せて参考にしてみて下さい!

⇒ サンタクロースとクリスマスの関係は?キリスト教が関係するナゾ。

サンタクロースの起源

では、サンタクロースの起源について紹介していきたいと思います。

サンタクロースの起源は、大昔に実在した司教さんにあります。

 

サンタクロースの起源となる司教さん

4世紀頃の小アジア(現在のトルコ)のミュラという古代都市に実在した聖ニコラウスという司教さんがいました。

※国によって「ニコラオス」「ニコラ」「ニコラオ」「ニコラス」「ニコライ」など呼び方が異なります。

聖ニコラウス伝には、貧しい人や子供など弱者を助ける伝説がたくさんあります。

その中でも有名なお話はコチラの2つです。

▼ 聖ニコラウス伝 ~その1~

ニコラウスがまだ司祭になる前、ニコラウスの近所に3人の娘のいる家族が住んでいました。
たいへん貧しく、上の娘は結婚したいと思っていましたが その資金のアテがありませんでした。
それどころか彼女は娼婦にならなければならない状況に追い込まれて いました。
そのことを知ったニコラウスは、その夜、隣の家の煙突から 金貨を投げ入れました。
ちょうどその金貨は、暖炉のそばに干してあった 靴下の中に入って、そのお金で娘は救われ、結婚することができたのです。
聖ニコラウスは、同じことを下の2人の娘のときも繰り返し、 その家庭を救いました。
三女の時、両親はもしかしたら又誰か金貨を放り込んでくれるかも 知れないと考えました。
その人に会って、必ずお礼を言わなければと考え、 夜ずっと待っていました。
そしてついに三度金貨を届けに来たニコラウスを見つけ、それが隣人の若者であったと知り驚き、感謝しました。
しかし彼は誰にもこのことは言わないようにと言い、立ち去りました。

出典:http://www.pleasuremind.jp/

ニコラウスさん、イケメンすぎです。

ニコラウスさんが司教でなければ、三姉妹のうち誰かは「私をお嫁にして下さい!」とアタックしてたでしょうね。

(※カトリック教会では、司教さんの結婚や恋愛をNGとしています)

 

▼ 聖ニコラウス伝 ~その2~

ある飢饉の年、落ち穂拾いに出かけた3人の子供が肉屋に一夜の宿を求めました。
肉屋の夫婦は3人を殺し、樽の中に放り込み塩漬けにしました。
それから7年後、聖ニコラウスが通りがかり、肉屋に入って食べ物を求めました。
肉屋はハムと子牛の肉料理を出しましたが、ニコラウスは 『七年前のあの塩漬けの肉が欲しい』と言いました。
驚き恐れた肉屋は その罪を詫びて神に許しを乞いました。
聖ニコラウスが店の奥にあった塩漬けの樽に指を三本のせると、 中から三人の子供たちは、まるで今まで眠っていたかのように、大アクビを しながら出てきました。

出典:http://www.pleasuremind.jp/

7年も塩漬けされていた子供を蘇らせるなんて、ニコラウスさん凄すぎます。(伝説なので誇張的要素もあるのでしょう)

しかし、そうだとしても、ニコラウスさんのイケメン振りは憧れるに値しますね。

 

1つ目のエピソードが「サンタさんは煙突からやってくる」「靴下を下げておくとプレゼントがもらえる」と言われる起源とされています。

2つ目のエピソードが「子供の守護聖人」と言われる起源です。

子供や弱者に贈り物をして、人々を助けてきた方であるということが分かります。

命日が12月6日であったことから、ドイツやオランダなどヨーロッパでは、12月6日は「聖ニコラウスの祝日」という休日があり、子供たちにプレゼントを贈る日としてお祭りが開催されます。

サンタクロースの由来

サンタクロースの起源となった聖ニコラウスですが、名前の由来でもあります。

「聖ニコラウス」=「サンタ・ニコラウス」と呼ばれていましたが、アメリカなど北米に移住したオランダ人が「シンタ・クラース」(オランダ読み)と呼んでいたものが変化し、「サンタ・クロース(santa claus)」と呼ばれるようになったようです。

ふむふむ。子供に贈り物をしたエピソードが起源であり、名前の由来となった聖ニコラウスがサンタクロースということか。

それは、半分合っていますが、半分異なっています。

なぜなら、聖ニコラウスを指すサンタクロースであれば問題ありませんが、我々が一般的に知っている「サンタクロース」は別人だからです。

 

現代版サンタクロースの起源と由来

皆さんがイメージする赤い服を着た白ヒゲサンタさんは、1930年代に生まれます。

皆さんも一度は飲んだことがある炭酸飲料が起源となっています。

 

サンタクロースの由来はコカ・コーラ?

コカ・コーラのマークと言えば、何色でしょうか。

赤と白ですよね。

お気づきかと思いますが、世界的に有名なコカ・コーラの普及に伴って、サンタクロースは赤い服を着た白ヒゲのおじさんというイメージが定着した訳です。

クリスマスシーズンになると、いわゆるサンタクロースがコカ・コーラの瓶を子供に渡して、笑顔を届ける広告を見たことありますよね。

現代版サンタクロースの由来と起源

出典:http://www.cocacola.co.jp/

日本を始め、アメリカの影響を受けた国では、現在我々がイメージするサンタクロースが活躍しています。

一方、聖ニコラウスを表すサンタクロースはこのようなイメージです。

聖ニコラウスのサンタクロース

出典:http://www.pelican-travel.net

贈り物で弱者を助け、子供を助ける聖ニコラウスの精神が現代のサンタクロースに生まれ変わって、全世界の子供や人々に笑顔と幸せを届けているのですね。

ちょっとお話は逸れますが、意外と知らないサンタクロースとクリスマスの関係について、コチラで紹介していますので、チェックしてみて下さい。

⇒ サンタクロースとクリスマスの関係は?キリスト教が関係するナゾ。


世界各国には「グリーンランド国際サンタクロース協会」が公認したサンタクロースが約120名います。

アジア地区の公認サンタは1人しかおらず、それは日本にいます。

「パラダイス山元」さんです。

ちょっと面白ネームですが、病院や施設を訪問するなど啓発活動を行って、日本の子供たちに元気と笑顔を届けています。

サンタクロースはいるの?という質問をよく耳にしますが、聖ニコラウスと現代のサンタクロース同様に、子供たちが喜ぶ贈り物をするという意味では、世の中の親御さんもサンタクロースなのかもしれませんね。