未婚率が増える現代において、結婚したくないと考える女性も少なくなく、結婚しないという選択をした女性も少なくありません。
「結婚したくない理由なんてある?」という考えもあるでしょうし、「結婚しないという選択も一つの人生」という考えもあるでしょう。
また、「私は絶対結婚したくない!」と全く結婚願望のない女性もいらっしゃるでしょう。
では、それらの女性が結婚したくない、結婚しないと思う理由にはどのような心理が隠されているのでしょうか。
結婚したくない理由のランキングや、「結婚したくない」「結婚しない」と考える女性の理由や心理と合わせて考えてみましょう!
この記事は結婚したくない、結婚しないと考える女性の方々を、肯定するものでも否定するものでもありません。
結婚肯定派の方にとっては、「なんであの人は結婚したくないと言ったんだろう?」という相手を想う人付き合いの糧として。
結婚否定派の方にとっては、「やっぱり私は結婚しない選択の方が合ってるかも!」という考え方の整理としてチェックして頂ければと思います!
目次
結婚したくない理由ランキングと結婚しない女性の割合
少子高齢化、未婚化といった言葉をよく耳にする現代ですが、まずは女性の未婚率について見てみましょう!
内閣府のデータによると過去最低数となった2016年の婚姻件数は62万531組となっており、1972年のピーク時と比べると約半分程度の数値となっています。
(※1972年の婚姻件数は109万9984組)
1年さかのぼって2015年のデータになりますが、内閣府の発表による男性、女性の年代別未婚率は下のような割合となっています。
- 25~29歳で約3人に2人(61.3%)が結婚していない
- 30~34歳で約3人に1人(34.6%)が結婚していない
- 35~39歳で約4人に1人(23.9%)が結婚していない
地域差や友人関係など色んな環境に寄りますが、上の数値から、20代後半でも女子会で「あの子は結婚してるからあまり遊ぶ時間も無いみたい」と結婚している女性は少数派扱いされることがあったり、30代前半になると友人の旦那や子供を交えて遊ぶようになったり、30代後半になれば友人の旦那や家族のグチを聞くことが多くなっているのかもしれませんね。
年齢が上がるほど結婚したくない女性が多い?
また、「結婚したいか?」という質問に対して面白いアンケート結果がありましたのでご紹介します。
下のグラフを見ると、結婚したいと思っている女性は多いようなイメージを持ちがちですが、20~30代に注目してみると、結婚したいと思う女性と結婚したくないと思う女性の数にそこまで大きな差が無いことがわかります。
出典:マクロミル
「今すぐ結婚したい」と回答した女性と「結婚したくない」と回答した女性の数値は下記の通りとなっています。
- 10代女性: 今すぐ結婚したい=4.4%、結婚したくない=13.3%
- 20代女性: 今すぐ結婚したい=19.7%、結婚したくない=17.6%
- 30代女性: 今すぐ結婚したい=25.8%、結婚したくない=27.8%
20代では、まだ「今すぐ結婚したい」の方が2%多い結果となっていますが、30代になると、「結婚したくない」の方が2%上回っている結果となっています。
アラサー女子という昔にはなかった言葉が今では誰もが知る言葉となっていますが、20代から30代における「今すぐ結婚したい」と「結婚したくない」の2%の増減に、結婚したくない女性、結婚しない女性の理由と心理を探るヒントが隠されていそうですね!
では、女性が結婚したくないと思う理由のランキングを見ながら、どのような心理や本音が隠されているのか見ていきましょう!
女性が結婚したくないと思う理由のランキング
2017年に楽天インサイトが調査したデータによると、男女混合になってしまいますが、「結婚しない理由」の回答ランキングは以下の通りです。
- 1位:結婚したいが相手がいないため(39.7%)
- 2位:経済的に十分な生活ができるか不安なため(26.4%)
- 3位:自分ひとりの時間が取れなくなるため(22.0%)
- 4位:うまく付き合える自信がないため(19.0%)
- 5位:結婚の必要性を感じないから(18.3%)
- 6位:配偶者の親族との付き合いが億劫(14.9%)
- 7位:趣味や娯楽に集中したいため(14.2%)
- 8位:出産・子育てが不安なため(9.8%)
- 9位:現在の生活レベルを落としたくないため(9.5%)
- 10位:まだ若すぎるため(8.1%)※同率10位
- 10位:子供の教育やしつけについて不安なため(8.1%)※同率10位
- 12位:家族分の家事を負担したくない(6.4%)
- 13位:仕事に集中したいため(6.1%)
- 14位:自分または相手の健康状態が良くないから(5.4%)
- 15位:仕事が忙しすぎるから(4.4%)
- 16位:家族に反対されているから(0.3%)
※特に理由はない(19.3%)、その他(3.4%)、わからない(2.0%)の回答についてはランキングから除外しています。
結婚しない理由1位の「結婚したいが相手がいないため(39.7%)」という回答は、文字通り結婚願望はあるもののパートナーがいないということから、結婚しない理由であるけども結婚したくない理由には結び付きそうにないですね。
こちらは男女合わせた回答となっていますが、男性と女性の恋愛観や結婚観には意外な違いがあるものです。
恋愛観や結婚観の違いに関するコチラの記事も後ほど参考にして見て下さい。
では、結婚しない理由ランキング2位以下の回答から結婚したくない理由を掘り下げていきましょう!
女性が結婚したくない理由
先程ご紹介した結婚しない理由ランキングの回答を見ていくと、それぞれが関連している回答もあるようですね。
「結婚したくないと言った女性にはどういった理由があるのかな?」
「結婚しないという選択をしたけど(する予定だけど)、他の女性はどんな理由で結婚しない選択をしたのかな?」
などと、ご自身のお考えと照らし合わせながらチェックして頂ければと思います!
経済的に十分な生活ができるか不安なため
結婚しない理由2位の「経済的に十分な生活ができるか不安なため」という回答を見ると、同アンケートの中で結婚相手の男性に求める条件に「経済力」と回答した女性は55.5%となっており、結婚生活に必要な世帯年収は「400万円~600万円未満」と回答した方が多い結果となっていました。
好きといった恋愛感情だけではなく、人生のパートナーとして夫婦生活を行っていくにあたって、半数以上の女性が結婚する男性に経済力を求めることは昔も今もあまり変わりないことでしょう。
男性にとっては耳が痛い話ですが、「求める経済力に満たない男性と結婚したくない」という女性の本音は、結婚したくない理由として当然のように挙げられるもの。
「今の彼氏はすごく優しくて大事にしてくれる素敵な人なんだけど、バイトで生計を立ててるんだよね…」といった悩みや相談はネットなどでもよく見られますよね。
経済力は食事や住宅、旅行やファッションといった生活水準にも関わることですし、妊娠や出産時、子育てや子供の教育費などにも関わってくるものです。
共働きを前提としていても働けなくなってしまう場合など、何か想定していないことが起きた時でも、お金によって解決できることは少なくありません。
また、玉の輿を狙ってハイスペック男子と結婚したいと考える女性もいらっしゃるでしょうし、自分より年収が多い男性ではないと魅力を感じないといった女性もいらっしゃるかと思います。
それはその方にとっての「結婚したくない理由」になりますが、「理想とする男性以外とは結婚したくない」といったようにも考えられますから、自分を主軸とした理想の生活や生き方を求めるために結婚したくないと考える女性と比べると、相手に理想を求めていることから、また違った角度で「結婚したくない理由」に隠れている心理が読み取れるのではないでしょうか。
玉の輿に興味がある方はコチラの記事もチェックしてみて下さいね。
さらには、結婚したくない理由として借金が関わってくることもあります。
男性側に多大な借金があることが判明した場合は結婚を足踏みすることになるでしょうが、女性や女性の家族に借金があるために、結婚したくないと言うよりは結婚するのが難しいといったケースも考えられます。
裕福な男性が借金を肩代わりしてくれたというお話もあったりしますが、それは運が良かった人の話かもしれません。
また、運が良いのか悪いのか、借金を肩代わりしてもらったがゆえに夫婦間のバランスが取れないケースもありますので、自分を犠牲してという考えで結婚するという選択を考える女性もいらっしゃることでしょう。
自分ひとりの時間が取れなくなるため
結婚しない理由3位の「自分ひとりの時間が取れなくなるため」という回答は、個人的で主観的な結婚したくない理由と考えられるでしょう。
時間だけではなく、一生懸命働いて稼いだお金も自由に使えますし、友達と遊ぶにも恋愛をするにも自由ですから、結婚といった契約や結婚生活という妻、母親の役割に縛られないことは結婚しないメリットとも言えるかと思います。
独身であれば、時間もお金も自分のためだけに自由に使うことが出来ますが、結婚となると、基本的に時間やお金を共有することになりますよね。
「頑張って働いたのに、買い物に行く時間も無いし、ファッションやコスメにお金も掛けられない。友達と飲みに行けないなんて考えられない!」といった本音を持つ女性もいらっしゃるでしょう。
子育てであれば、親としての責任もあることで「子供のためなら」となるでしょうが、家事の負担が女性に集中しているようであれば、「私はアンタの母親じゃない!」とストレスを溜める生活になってしまいます。
そのような生活が安易に想像出来てしまうようであれば、結婚したくないという心理が働くのはおかしなことではありません。
さらには、仕事や趣味など女性自身が目標に向かって突き進んで行きたいといった心理を抱えていることもあります。
出産や子育てといった部分だけは原則結婚ありきとなりますが、女性自身に経済力があり、特に今の生活に不自由を感じず満足しているのであれば、結婚したくないとまでは言わなくとも、「特に結婚する必要も無いかな」と考える女性も少なくないでしょう。
うまく付き合える自信がないため
結婚しない理由4位の「うまく付き合える自信がないため」という回答は、基本的にパートナーという他人と長年一緒に暮らしていく自信がないということかと思います。
育った環境や経験してきたことの違いがありますが、他人に干渉ことが少なくなってきた現代において、他人と暮らすなんて無理!という意見は、女性だけではなく男性においても少なくありません。
人間という生き物は、些細なことであれ、数年は我慢出来ても、何十年も重なっていけば我慢の限界を迎えることもあります。
また、そのことが気になりだすと、今まで気にしていなかったり、我慢していても苦にならなかったりしていたことが、突然ストレスに変わることもあります。
何十年も共に生活していた夫婦が熟年離婚するケースが多くなっていることからも、想像できることではないでしょうか。
(※もちろん高齢化、夫婦間や家庭環境の変化が影響していることも忘れずに)
一人暮らしに慣れれば慣れるほど、他人との生活に窮屈さを感じる傾向にあるともされているので、晩婚化が進む現代においては、生活リズム、生活スタイルの合うパートナーじゃないと結婚したくないという条件が細かく、狭くなっているのかもしれませんね。
また、「うまく付き合える自信がない」というのは、結婚しない理由ランキング6位のパートナーの両親や親族付き合いに自信がないとも関連してくるものでしょう。
特に嫁姑問題は一番心配されることでしょうが、また逆に夫と自分の両親との関係が上手くいかないケースも考えられます。
夫家族と板挟み、自分の親族と板挟みなんて地獄のようなシチュエーションを想像しただけでも、結婚なんてしたくないと思ってしまいますよね。
出産や子育てが不安なため
結婚しない理由8位の「出産や子育てが不安なため」という回答がありますが、出産や子育ては未経験のことなので不安を感じることは当たり前のことです。
ランキングでは9.8%と約1割の女性が出産や子育てへの不安が結婚したくない理由として挙げていますね。
結婚したくない理由としての「出産や子育てへの不安」を考えてみると、とてもデリケートで難しい議題のように思えます。
出産は鼻からスイカを出すぐらい痛いという先輩達の言葉を聞いて、そんな痛い思いをしてまで子供を産みたくないという意見もあるでしょう。
経済力に不安があるから、親としての責任を全うできる自信がないから、子育てに不安があるという意見もあるでしょう。
愛するパートナーとの子供は欲しいけど、子供嫌いだから子育てに不安があるという意見もあるかと思います。
さらに、後ほどご紹介させて頂きますが、自分が育った親の子育て方法に納得がいかず、ただ自分が受けた子育て方法しか想像出来ないので、出産や子育てに自信がないといったことも考えられます。
愛しいパートナーと結び付きたいから結婚したけど、どうしても自分、または夫婦間が優先されてしまう性格を知っているがために、子供を育てる責任を持てるか不安という考えもあるかもしれません。
綺麗事を言ってしまうのであれば、出産や子育ては誰しもが未経験で不安なものだから。
それを自分の両親や先輩達は学びながら、母親として成長してきたものだから。
と言ってしまうことは簡単なのかもしれません。
しかし、ネットで検索すると、出産や子育てに関する苦労話ばかりが目についてしまいがちです。
一方、「無事生まれました~!」という報告をSNSなどで見ることはあるでしょうが、「ウチの子供はこんなにスゴイんです!」という投稿は、場合によっては反感を買って敵を作ってしまう恐れもあります。
自慢話よりも苦労話を検索することが多いかと思いますので、そうであれば、出産や子育てに対してあまり良いイメージを持たなくなることも考えられるでしょう。
実家から出たくない、苗字を変えたくない
結婚しない理由ランキングには登場しませんでしたが、その他の結婚したくない理由をご紹介しますね。
1つは、結婚したくない理由として実家から出たくないことが挙げられること。
実家は生まれ育った場所ですし、親がいるということは生活面でも金銭的にも助かることが多いので、快適な環境からわざわざ不快な環境に行きたくないという心理が働くことでしょう。
「どうせお金持ちのお嬢様でしょ!」なんて声も聞こえてきそうですが、意外とそうでないケースもあったりするものです。
もちろん皆が皆そうであるとは言いませんが、一人娘で親は娘のわがままを叶えてあげることが多いといった環境を想像してみると、自分でコントロールできる環境から自分でコントロールできない環境にわざわざ行く必要はないという心理が働いても不思議なことではないでしょう。
ある人にとっての当たり前が、自分にとっても当たり前ではないように、価値観は人それぞれです。
両親への恩義を強く感じているようであれば、自分の幸せよりも親孝行をしたいという考えもありますよね。
また、2つ目に、結婚したくない理由として苗字を変えたくないという意見もあります。
いわゆる婿養子ということになりますが、実家の事業を継いで欲しいというケースもありますし、慣れ親しまない苗字に違和感を感じる女性もいらっしゃいます。
名前の相性が悪く、「この苗字だけは…」と生活をしていく上でストレスになってしまう可能性も考えられます。
今まで生きてきた年数の半分以上をその名前で生きていくことは考えられないということはかなり稀なケースかと思いますが、重大とまでは言わなくとも、恥ずかしい思いをしてしまうこともあるのではないでしょうか。
ピンとこない
こちらも結婚しない理由ランキングには登場しませんが、男性にピンとこないというのも結婚したく理由になることがあります。
本能的なのか、感覚的なのか、その人達にしか分かり合えない感覚なのですが、今お付き合いしている彼氏がいる場合でも、「なんかピンとこないんだよな…」というケースがあります。
この「ピンとこない」の逆パターンが、「なぜかこの人と結婚すると思った」という運命的なパターンであり、五感でお互いの相性の良さを感じとった瞬間なのかもしれませんね。
ただ、このような運命的とも言えるようなパターンはかなりレアなケースではないでしょうか。
ほとんどの方がパートナーに対する加点や減点を行い、自身が求めるボーダー(理想)に許せるパートナーであることを確認し、タイミングが良くなった時に結婚するパターンが多いのではないかと思われます。
「私が結婚する相手の条件を満たしてはいるんだけど、なんかピンとこないんだよね」と引っかかっている部分がモヤモヤして見えない状態を例にして考えてみましょう。
経済力も悪くない、容姿もタイプではないけど可愛いところもある、私のことを好きでいてくれて大切にしてくれる。
もし友人にこのようなことを相談されたら、「結婚しなよ!タイミングを逃すと大変だよ!」とアドバイスされるかもしれませんね。
ただ、なぜか残る心のしこりのようなものは、もしかしたら自分の遺伝子から相性がそこまで良くないことを示しているのかもしれませんし、何か今までの彼氏の行動にあえて見ようとしなかった部分に不安を感じているのかもしれません。
こればかりは、自分とパートナーを信じるかどうかといった上で判断する他なく、自分が結婚相手に一番求めるものは何なのか、このパートナーと結婚して後悔しないだろうか、自分次第で思い描いた結婚生活が実現できそうか、といったことを出来る限りシミュレーションしてみることが大切でしょう。
結婚したくない女性の心理
結婚しない女性のランキングから、女性が結婚したくない理由を見てきましたが、その中に隠された結婚したくない女性の心理について深く掘り下げていきましょう!
結婚したくない理由と心理は、建前と本音ではありませんが、表面的な部分と内面的な部分が複雑に絡み合っているように思えます。
なぜ結婚したくないと考えるのか、なぜ結婚しないという選択を考えてしまうのか、という観点でチェックして頂ければと思います。
典型的な結婚スタイルに違和感がある
結婚したくない理由の心理として、典型的な結婚スタイルに違和感があることが大きな要因ではないかと考えられます。
社会状況によって流行が変わるように、どんどん多様化していく現代においていろんなライフスタイルが生まれていきます。
過去には知人の知り合いや両親同士の紹介によるお見合いによる結婚が主流でしたが、時が経つにつれて恋愛結婚が主流となり、今ではオーダメードのような結婚相談所もあれば、ネット婚活で普通に生活していれば出会うことのない男性と出会うことも出来るようになりました。
現代においてはかなり意識が変わってきたかと思いますが、男性優先が重んじられてきた下のような文化は、男性だけではなく女性にもどこか残っていたりするものです。
- 女性は男性の3歩後ろを歩くもの
- 妻は夫を立てるべきもの
- 男は外で稼いで、女は家を守るもの
- 家事や子育ては女性が行うもの
- 男性のちょっとしたお遊びは大目に見るべき
「結婚」に対して上で述べたような典型的な結婚スタイルをイメージする、もしくはそれ以外イメージすることが難しいといった方は、結婚したくないという心理が働いてしまう可能性が高いかと思われます。
上でご紹介した夫婦の形は現代においては少数派と言ってしまっても良いかもしれません。
ですが、結婚生活とはこうすべき、そうすべきという固定概念があるとするならば、結婚生活に対してマイナスイメージの方が強くなってしまいがちです。
自分のことだけに集中したい
結婚したくない理由ランキングを見ていただいたように、結婚しない理由として挙げられた回答の中には、「自分」を中心とした主観的な意見が多かったかと思います。
つまりは、自分の時間やお金といった労力やコストを夫や子供といった他人に分け与えたくない(負担やストレスを増やしたくない)気持ちの方が勝っている状況であると言えるのではないでしょうか。
それは、もちろん仕事の状況や置かれている環境、タイミングによって心理の変化があるでしょうが、
「今は仕事が大切」「今は自分の目標に近づきたい」などと、「今」や「自分」が優先されるタイミングによって結婚したくない心理が働くのかと思われます。
現代においては、色んな「選択」が出来る時代です。
結婚する、結婚しない。
出産する、出産しない。
結婚するけど子供はいらない、結婚しないけど子供は欲しい。
仕事に集中したい、仕事も子育ても両立したい。
結婚したい、結婚したくない。
早く嫁に行きなさいという時代ではありませんので、女性個人個人が自分の人生を楽しみ、自由に「選択」出来る時代だからこそ、「結婚したくない」ということについて深く考えられるのでしょうね。
結婚生活に不安がある
結婚したくない心理において、「結婚生活に不安がある」というのは当然のように思えます。
ご紹介してきた通り、経済面への不安、出産や子育てへの不安、パートナーとの生活の不安などと、細かいところまで進めていくとキリがないことです。
結婚したくない理由としてこれらのことが挙げられますが、結婚したくない心理に隠されている本音はもっと深いところにあるのかもしれません。
例えば、両親が離婚している、両親がケンカばかりしている家庭であったなど、身近のケースから「結婚=幸せなものではない」というイメージがある場合です。
両親が離婚している経験から自分も将来離婚する選択をしてしまうのではないだろうか。
結婚生活に我慢できず、不倫をしてしまうのではないだろうか。
などと、もしかしたら育った家庭環境にコンプレックスを感じている心理が働いている可能性も考えられます。
また、彼氏のことが大好きだけど、彼の方が立場が強いから、この先結婚しても幸せになれるか不安だということも考えられるでしょう。
成長期に植え付けられてしまったイメージは、自分では見えてないようで心の奥底に眠っているもので、ふとしたキッカケで呼び起こされてしまうこともあります。
このような結婚したくない心理は、自分とは違う結婚スタイルを求める糧となるか、そのまま結婚したくないスタイルを続けるかの選択を考えていくことになるかもしれませんね。
相手の両親など人間関係が面倒くさい
恋愛は男女個人間の関係ですから、お互いが良いと想い合える関係であれば成り立つ関係です。
ですが、結婚となると、良くも悪くも基本的には個人間だけではなく家族間の繋がりが生まれます。
結婚披露宴で「●●家、▲▲家の披露宴」とあるように、夫と妻だけではなく、お互いの両親や親族にも関係してくるものです。
「結婚したら、こんな生活が良いな!」という理想がアナタにあるように、母親や姑にも「こんな風に息子の嫁と関係を築きたいな!」という理想があるでしょう。
そのギャップをお互いが理解するには時間がかかることもあり、時にはお互い理解し得ないままの場合もあります。
結婚するにはそれほどの覚悟が必要であるということを理解しているがゆえに、結婚したくない心理が動いてしまうのでしょうね。
会社の上司や先輩、同僚などの人間関係に疲れて転職することは可能でしょう。
しかし、結婚相手の両親との相性が悪いからといって、離婚するという選択をすることは簡単ではありません。
もし、自分の母親と仲が悪い関係であったり、姉や妹の結婚から嫁姑関係を間接的に経験したりした場合、「自分もこんな経験をしてしまうのか…」とネガティブな心理から結婚したくないという気持ちが強くなることもあるのではないでしょうか。
親の介護や扶養
高齢化と晩婚化が進む中、アナタが結婚するタイミングではすでにお互いの両親に介護が必要なタイミングであるかもしれません。
また、お互いの親が健康であり、年金生活を送っていたとしても、扶養(援助)をする必要があるかもしれません。
これから子供が出来て、もっとお金が必要になるタイミングであるのに、お互いの両親が元気である間は健康面において問題ないでしょうが、通院費や入院費が必要、寝たきりの親(もしくはパートナーの親)の介護が必要、時間的にも労力的にも大変なことが予想されます。
アナタが選択したパートナーによっては、お互いの親を大切に扱ってくれることもあるでしょうし、自分の親だけを優先しがちになってしまうこともあるでしょう。
「そんなことになってしまうのであれば、自分が親を養う!」と考えも生まれるようになり、自分と親が幸せと感じられるか未確定な「結婚」という契約にネガティブになり、結婚したくないという心理が働くようになるかもしれません。
結婚したくない、結婚しないに正解はない
ご紹介してきた、結婚したくない、結婚しないに関する理由と心理を見て頂くと、どうしてもネガティブな内容が多いことから、結婚に対するイメージはマイナスな方向に進んでしまっているのかもしれません。
ただ、結婚したくない、結婚しない、結婚したい、結婚するに関して、正解も不正解もありません。
どれを選択するにしても、アナタやパートナー次第で良く進むこともありますし、悪く進むこともあります。
たくさん苦労してきた母親が、「それでも幸せな人生だったよね」と語ることもあれば、「結婚はオススメしない」と語ることもあるでしょう。
結婚したくない女性の理由や心理についてご紹介してきましたが、結婚否定派の方は「やっぱり結婚したくないな」と思うだけではなく、もし結婚した場合の幸せやメリットがどういったところにあるのか。
また、結婚肯定派の方は「結婚して甘い二人の生活」という部分だけではなく、現実的にどういった危険性があるのかを少し考えて頂けるキッカケになればと思います。
一般的には結婚=成功のような描写がありますが、それは人それぞれで結婚自体に正解、不正解はありません。
それを正解か不正解かにするのは、アナタやパートナー次第であることを考えてみると良いかもしれませんね!