ジューンブライドの由来や意味をご存知ですか?

ジューンブライドをそのまま訳すと「6月の結婚」という意味ですが、転じて「6月の花嫁」と言ったりもしますよね。

女性にとっても大きな意味を持つ結婚という人生の大イベントですから、ジューンブライドに幸せの願いを込めて結婚式や披露宴、入籍を行うカップルも多いでしょう。

 

今回は、6月に結婚すると幸せになれるというジューンブライドの由来や意味、言い伝えについてご紹介していきます!

ジューンブライド(6月の結婚)の由来と意味

先述の通り、ジューンブライド(June bride)は「6月の結婚」「6月の花嫁」を意味します。

会社の同僚や先輩、後輩、学生時代の友達や同級生など、6月の結婚式に参加した方も多いのではないでしょうか。

 

「将来結婚するなら、6月に結婚式をしてジューンブライドで祝われたい!」

「ジューンブライドって憧れるよね~!」

なんて、女性が憧れる結婚の形の一つとして有名なジューンブライドですが、なぜ「6月」という月が結婚に最適な月として知られるようになったのでしょうか。

 

では、6月に結婚すると幸せになれるとなったジューンブライドの由来や意味について、3つの説を見ていきましょう!

 

6月の女神ユノ(ヘラ)に由来する説

ジューンブライドの由来として最も有名なのが、6月の女神であるユノ(英語名:Juno)に由来する説が挙げられます。

ご存知の通り、6月を英語で表記すると「June」となりますが、これはローマ神話で6月を守護する女神ユノ(Juno)が語源となっており、女神ユノ(ユーノー、ユノー、ジュノ、ジュノーとも呼ばれる)は女性の結婚や出産、家庭や子供を守護する女神として崇められ、女神ユノが守護する6月に結婚すると幸せな生活を送ることができると言い伝えられてきたとされています。

 

日本ではあまり馴染みのない女神ユノですが、イタリアローマの中心にあるカンピドリアにある神殿にはユノの像が崇拝されており、ドミドゥカ(Domiduca:花嫁を花婿の家へ導く婦人),プロヌバ(Pronuba:新婦を新婚部屋へ導く婦人),ルキナ(Lucina:子どもを光明の中へ出す女)といた別名を持ちます。

また、ギリシャ神話ではゼウスの妻であるヘラと同一視されており、女神の主神としても崇められてきました。

 

ローマ神話の女神ユノとギリシャ神話のヘラについて、ここで深く述べてしまうとかなり複雑になってしまうので省かせていただきますが、古くからユノ(ヘラ)が女性の結婚、出産、家庭を守護する女神として崇められ、6月に結婚すると女神ユノの加護を得ることで幸せな結婚生活を送ることができると言い伝えられてきたということですね。

 

ちなみに余談ですが、女神ユノは女性から愛を伝えるバレンタインデーの由来にも登場します。

バレンタインデーの由来や意味についてはコチラの記事で紹介していますので、併せてチェックしてみて下さいね!

⇒ バレンタインデーの起源と由来!海外との習慣の違いは?

 

またまた、ジューンブライドの由来からは余談となりますが、ギリシャ神話の女神ヘラ(ローマ神話の女神ユノと同一視)は、日本で知られる彦星、織姫の天の川の由来になっていたりもします。

日本では七夕の日に年一回しか会えない彦星と織姫の悲しい涙として知られる天の川ですが、欧米諸国ではミルキーウェイと呼ばれるように、女神ヘラのミルクとして伝えられています。

 

ギリシャ神話では、浮気をする夫ゼウスは他の女性との子ヘラクレスを不死身にするため、妻ヘラのミルクを飲ませようとするのですが、嫉妬深いヘラはヘラクレスを憎んでいたため、自分のミルクを飲ませようとはしませんでした。

ゼウスはヘラクレスにヘラのミルクを飲ませようとして、ヘラを薬で眠らせてヘラクレスにミルクを飲ませようとしましたが、眠りから起きたヘラが驚いてヘラクレスを払い除けたところ、溢れ出たミルクが天の川となったと言い伝えられています。

 

自身の結婚生活だけではなく、家庭や子供の幸せをも願う女性だからこそ、女神ユノの加護を願う女性ならではの想いがジューンブライドの由来になったのでしょうね。

6月に結婚が解禁される説

2つ目のジューンブライドの由来としては、昔のヨーロッパでは3~5月は農業の繁忙期のため結婚が禁止されており、6月に結婚が解禁されることでジューンブライドを挙げるカップルが多かったとされる説があります。

現代の我々においてはスーパーやコンビニに行けば食料が手に入りますが、昔の人にとって農業が上手くいくかどうかは死活問題でしょう。

力仕事をする男性が新婚ラブラブで、妻とイチャイチャしているだけで仕事をしなければ食料を確保することもできず、妻や子供に食料を与えられないとなれば本末転倒となりますよね。

 

現代とは社会の構図も異なりますから、自分の家庭や親、兄弟や親戚だけではなく、領主や隣人など町全体の食料問題にも繋がってくる訳です。

そのような理由から、3~5月は農作業を集中的に行い、結婚が解禁された6月にやっと夫婦として結ばれるようになったことがジューンブライドの由来とされています。

 

また、日本では6月は梅雨のジメジメした時期となりますが、ヨーロッパの6月は気候が良く、華やかな結婚式を挙げるには最適なシーズンであることがジューンブライドの由来としても語られています。

 

しかし、昔のヨーロッパで3~5月は結婚を禁止されていたという証拠は特別なく、先程ご紹介した女神ユノの加護を願う習慣や6月の結婚解禁説、ヨーロッパの6月の気候の良さが相まって、ジューンブライドの風習が広まっていったとされています。

 

ジューンブライドは企業の戦略である説

ジューンブライドの由来や意味として、女神ユノの加護から由来する説、古代ヨーロッパにおける6月結婚解禁に由来する説をご紹介しましたが、どちらも我々日本人にとっては馴染みのある風習ではありませんよね。

ローマ神話やギリシャ神話に興味がなければ女神ユノの存在自体を知らないでしょうし、日本の6月は梅雨シーズンですから、本来ジメジメした時期に華やかな結婚式を挙げたいと思う新婚夫婦は少ないでしょう。

 

結婚式や披露宴に招待される方の中には、「梅雨のせいで精一杯ドレスアップも出来ないし、ヘアメイクも決まらないし、祝儀代がかさむだけでイヤ!」という方もいるかもしれません。

 

結婚式に招待する側にとっても参加する側にとっても明るいイメージのない日本の6月でしたから、ホテルや挙式場などブライダル事業を行う企業にとって6月は閑散期であり、売上が減ってしまうことに悩んでいました。

 

そこで1976年頃にかの有名なホテルオークラが、ヨーロッパにおける「ジューンブライド」の概念や風習を用いり、「6月に結婚すると幸せになれる!」という宣伝を行います。

当初はあまり6月に結婚するカップルは増えませんでしたが、空調設備の進化や室内における演出も発展したことにより、今では我々が知るようにジューンブライドは有名な結婚月として知られるようになりました。

料金を抑えたジューンブライドプランなどもあったでしょうから、小規模結婚式を望む新郎新婦にとって利用しやすいこともあったでしょう。

 

そのような由来から広まったジューンブライドですが、実際に6月に結婚するカップルが多いのかと言うとそうではなく、4~5月の春と10~11月の秋が人気で、6月は5番目に結婚が多い月となっています。

※(少し古いデータですが、ゼクシィ結婚トレンド調査2012より)

 

日本においては結婚式や披露宴に参加しやすい土曜日や日曜日が選ばれることが多く、さらには六輝の「大安」「友引」の日を選ぶことが重んじられる傾向にあるため、その年によって変動はあるものの、ジューンブライドの風習が結婚披露宴を執り行う決め手として、そこまで大きな要因にはならない傾向にあるようですね。

 

日本人とヨーロッパ諸国のカップルによる結婚であれば、ジューンブライドの由来や風習から6月の結婚を検討する新郎新婦もいらっしゃるかと思いますが、やはり日本の風習としては六輝の「大安」「友引」の由来や意味を重んじる方が多いのでしょう。

 

十人十色ですから、新郎新婦や親族の都合、予算的な問題など様々な要因を含め、色んな幸せを願う夫婦の形があるように、結婚式を行う日も色んな意味が込められているのでしょうね。

 

ジューンブライドの雨がもたらす幸せ

ご紹介してきタジューンブライドの由来や意味の通り、日本では馴染みのなかったジューンブライドとなりますが、「雨」にまつわって幸せを願う風習もあったりします。

日本では「雨降って地固まる」ということわざが有名ですが、フランスでは「雨の日の結婚式は幸運をもたらす」(Mariage pluvieux,mariage heureux)という言葉があったり、中国では雨は神の恵みとして結婚式の雨は神の祝福が受けられるものとして重宝された風習もあるとされています。

 

新たな人生のスタートを迎える2人にとって幸せな生活を願う「結婚」は大きな意味を持つものですから、ジューンブライドの由来や意味に憧れて6月に結婚した方々は、女神ユノの加護を得られるようにイタリアなどユノにまつわるヨーロッパ諸国に新婚旅行に行き、二人の幸せと新しい家族の豊かな生活を願ってみてはいかがでしょうか!

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