バレンタインデーはチョコレートの年間消費量の約2割が消費されると言われるほど、日本における一大イベント。

そんなバレンタインデーは、どのような起源と由来から日本に根付くイベントとなったのでしょうか。

今回はバレンタインデーの起源と由来を見ながら、海外のバレンタインの習慣との違いについてもご紹介していきたいと思います!

Sponsored Links

バレンタインデーの起源と由来

聖バレンタインデー(St. Valentine’s Day)の名の通り、キリスト教の「バレンタイン司祭」(ヴァレンタイン、ウァレンティヌス)に由来するのですが、その起源はキリスト教が弾圧されていた3世紀のローマ帝国時代に開催されていた「ルペルカリア祭」にあります。

 

バレンタイン司祭

昔のローマの2月14日は、女性の結婚や出産を司る女神「ユーノー(Juno)」(ユノ、ユノー、ジュノーなど)の祝日で、翌日の2月15日からは豊穣を祈る「ルペルカリア祭」というお祭りが開催されていました。

このルペルカリア祭では、前日に女性が名前を書いた札を桶に入れ、それを翌日男性が1枚引き、お祭りの間はカップルとして過ごすようにとされ、お祭りの間だけのカップルとする男女もいましたが、多くのカップルは愛を深め、結婚するに至っていました。

※余談ですが、ユーノーは6月の女神とされており、英語のJune、イタリア語のGiugnoなどはユーノー(Juno)に由来するものです。

「結婚式は6月が良いよね!」というジューンブライドの習慣は、結婚の女神であるユーノーの加護を願う習慣となります。

 

当時のローマ帝国皇帝であるクラウディウス2世は、故郷に大切なパートナー残して戦場に挑むには兵士の戦意に悪影響があるとし、兵士の結婚を禁止してしまいます。

ですが、バレンタイン司祭はその禁則に従わず、愛するパートナーと結婚出来ない兵士達のために内緒で結婚式を執り行っておりました。

バレンタイン司祭は新婚カップルに自宅の庭から摘んできた花を贈り、祝福していたとされています。

 

そんなバレンタイン司祭が行っていた内緒の祝福は見つかってしまうこととなり、怒った皇帝は禁止するよう命令を下したのですが、バレンタイン司祭はその命令に抵抗したため、監獄に捕らえられることとなります。

監獄の中でもキリスト教を信仰するバレンタイン司祭は、目の見えない召使いの娘を持つ看守に度々教えを説いていたところ、奇跡的に召使いの娘の目が回復し見えるようになります。

この奇跡に感謝した娘の家族はキリスト教に改宗することとなりますが、それが皇帝のさらなる怒りを買ってしまい、ルペルカリア祭に捧げる生贄として結婚の女神ユーノーの祝日である2月14日に処刑されてしまいます。

バレンタイン司祭は処刑前日に、召使いの娘に宛てた手紙の中には「From Your Valentine」(あなたのヴァレンタインより)と書かれていたとされています。

 

バレンタインデーの始まり

その後、ローマ帝国において厳しく弾圧されていたキリスト教は公認されることとなります。

バレンタイン司祭が亡くなった約200年後の496年、ローマ教皇ゲラシウス1世は若者の性的乱れや風紀の乱れを危惧し、ルペルカリア祭を廃止します。

バレンタイン司祭が殉教した日から由来し、バレンタインを恋人達の守護聖人として奉ることで2月14日をバレンタインデーとした、というのが現在一般的とされているバレンタインデーの起源と由来となります。

 

バレンタインデーの起源や由来には関する明確な史実はなく、大昔のことであることや、バレンタイン司祭が亡くなってから約200年後に語り継がれバレンタインデーを作ったことなども含め、当時の宗教の歴史背景が関係していたり、様々な解釈で伝わっていたりするため諸説が存在します。

 

「聖バレンタイン」という人物も、ローマの司祭であったという説やインテラムナ(現在のイタリアのテルニ)の司教であったという説もあり、上でご紹介した聖バレンタインのエピソードも中世から語られたもののようです。

※現在イタリアのテルニでは、この聖バレンタイン(聖ウァレンティヌス)の由来から「恋人たちの町」とされています。

 

ルペルカリア祭はバレンタイン由来の祭りであり、恋人達の守護聖人とされた聖バレンタインの殉教日がバレンタインデーの起源というのが、現在における一般的なバレンタインの歴史の解釈のようですね。

Sponsored Links

日本や海外のバレンタインデー

聖バレンタインの少し怖いようなエピソードに由来するバレンタインデーですが、現代においては愛や感謝を伝える日として、日本や海外の諸国に広まっています。

日本ではチョコレートが一番売れるとなったバレンタインデーですが、海外とどのような違いがあるのかチェックしてみて下さいね。

 

日本のバレンタインデー

近年の日本では、本命チョコから義理チョコ、友チョコや自己チョコ、逆チョコなど、様々な形でバレンタイデーが楽しまれていますが、バレンタインデーと聞くと、「女性が男性に愛とチョコレートを贈る日」というイメージがまず湧くのではないでしょうか。

ご存知の方も多いように、結論から言うと、「女性から男性に」「チョコレートを贈る」というのは日本特有の習慣です。

さらには、同僚や上司に「形式的にチョコレートを渡す」というのも、日本特有のバレンタイン文化と言えます。

 

もちろんバレンタインデーは元々日本に無い習慣でしたが、1970年代後半にバレンタイン文化が定着し、「女性が男性に愛とチョコレートを贈る」という形が広まったとされています。

そこで気になるのが、「日本のバレンタインデーの起源は製菓企業の宣伝によるもの」という話ですよね。

 

現在確認出来る最も古いバレンタインデーの広告は「神戸のモロゾフ製菓」とされており、「あなたのバレンタイン(=愛しい方)にチョコレートを贈りましょう」というキャッチコピーで1936年2月12日に広告が掲載されました。

メリーチョコレートカムパニー、伊勢丹、森永製菓、ソニープラザなどの企業や百貨店が日本のバレンタインデーの起源という説もありますが、神戸のモロゾフ製菓が起源であるというのが最有力のようです。

その説から、聖バレンタイン由来のイタリア・テルニ市から神戸市に愛の像が寄与され、神戸市が日本のバレンタイン発祥の地とされています。

 

現代では一大商戦期のバレンタインデーも、日本に定着したのが1970年代後半ですから、約40年の間は馴染みのないものだったようですね。

「愛する人にチョコレートを贈ろう」という夫婦や結婚を前提としたカップルを狙った製菓会社の戦略は思うように行かなかったようです。

しかし、1970年代になると、小学校高学年から高校生という若い層からバレンタイン文化が広まることとなり、本命チョコを送って男性に愛を贈るという文化が根付き始めます。

1980年代にはホワイトデーと義理チョコのキャンペーンが始まり、男性はホワイトデーにバレンタインのお返しとしてマシュマロ、キャンディー、クッキーなどを贈り、主婦は夫や父親に日頃の感謝を込めてチョコレートを贈るようになります。

そして、製菓企業のキャンペーンによって多様化されたバレンタインデーは、友チョコ、自己チョコ、逆チョコと様々な形で訴求され、恋人達の守護聖人である聖バレンタインの由来から発展した形で現在我々の知るバレンタインデーとなったという訳ですね。

Sponsored Links

海外のバレンタインデー

では、海外のバレンタインデーは日本と違ってどのような習慣があるのかご紹介していきます!

「バレンタインデーは恋人たちの日」ということに変わりはありませんが、日本との基本的な違いとしては下記3点です。

  • 男性から女性にプレゼントを贈る(ホワイトデーは存在しない)
  • 義理チョコや友チョコは贈らない
  • チョコレートはおまけ程度で、アクセサリーや花束、バレンタインカードをプレゼントする

では、各国のバレンタイン習慣について見ていきましょう!

 

▼ アメリカ

アメリカのバレンタインでは、基本的には夫婦や恋人同士などパートナーがいる男女が愛を祝う日とされています。

基本的に男性が主導となることが多く、パートナーの女性にアクセサリーや花束をプレゼントし、テディベアのような可愛いプレゼントを贈ったりもします。

また、日本とは逆で、男性が意中の女性にアプローチするチャンスの日でもあるようで、独り身のアメリカ人男性にとっては勝負の日でもあります。

 

▼ イギリス

イギリスでも同様に、バレンタインデーは「愛を確かめ合う日」とされていますので、カップルがプレゼントを贈り合って愛を祝います。

ただイギリスといえば英国紳士ですから、ロマンチックな習慣もあるようです。

イギリス紳士がバレンタインプレゼントを贈る時は必ずメッセージカードを添えるのですが、聖バレンタインの由来の通り、「From Your Valentine」(あなたのバレンタインより)と書いて差出人を明記しません。

日本では少し不気味がられるかもしれませんが、女性からすれば誰からのプレゼントなのか楽しみで仕方がない一日になりそうですね。

 

 

▼ イタリア

情熱的で女性にマメなイタリア人男性にとっても大事なバレンタインデー。

愛する女性のためにプレゼントを準備して、オシャレなレストランで特別な一日を演出します。

レストランもバレンタインデーには特別メニューを用意するので、予約も困難になるほどのようです。

オーソドックスなバレンタインプレゼントは深紅のバラ。花束も素敵ですが、一輪の美しいバラを女性に贈ります。

イタリアでは本命以外の女性にプレゼントはご法度のようです。もし、イタリア人男性からバレンタインプレゼントを贈られたら、本命と思ってOKです!

 

▼ 台湾

台湾も欧米のバレンタインに近く、男女それぞれが想いの人にプレゼントを贈ります。

ただ台湾独自の文化としてバレンタインが2回あり、七夕7月7月の方が大きいイベントとしてバレンタインデーを祝います。

7月7月が本命のバレンタインですので、男性がプロポーズする特別な日としても定番。

日本と近い台湾ですが、違う文化を持つロマンチックなイベントのようですね!

 

▼ 韓国

お隣韓国のバレンタインデーは日本にとても似ており、女性が男性にチョコレートを贈る日となっています。

義理チョコもあり、ホワイトデーもあります。

日本と異なる点としては、派手で大きいプレゼントが人気で、花束やチョコレートなどが詰められたバスケットをプレゼントします。

また、ブラックデーという韓国特有の日があり、4月14日に誰からもチョコやプレゼントをもらえなかった男女が黒い物を食べて慰め合うというもの。

寂しいイベントのようにも思えますが、フリー同士の出会いの場でもあるみたいです!

 

▼ イスラム圏

イスラム教文化の国では、バレンタインデーは異教のものであるため、イスラム教徒がバレンタインを祝うことは許されないものと厳しく禁止されています。

イスラム教は男女関係に厳しいので、男女の愛を確かめ合う西洋文化に反対的な意見も多いとされています。

しかし、一部の国ではバレンタインデーを容認している国もあるので、家族や大切な人にお花やカードをプレゼントする国も存在します。

 

様々なバレンタインデーの楽しみ方

バレンタインデーの起源と由来の通り「恋人たちの日」であるバレンタインですが、日本では独自の形で発展し、多くの人に愛されているイベントとなっています。

(ひとりぼっちの方にとっては嬉しくないイベントではありますが…)

 

友チョコを分け合って仲を深めるも良し、自分へのご褒美として自己チョコを買って楽しむも良し、好きな人と愛を確かめ合うのも良しでしょう!

大切な人への日頃の感謝と愛を込めて、特別なバレンタインデーを楽しんで下さいね。

Sponsored Links