手汗がひどい!多汗症に悩むなら知っておくべき原因と5つの解消法

手汗がひどい!多汗症に悩むなら知っておくべき原因と5つの解消法

手汗がひどいから恋人と手を繋げない…。

手汗がやばくて握手が出来ない…。

手汗がハンパじゃなくて、テストに集中できない!

この手汗を止めることが出来れば、もっと楽に生活できるのに!

このように思うことは、手汗に悩む人のあるあるだと思います。

 

手汗に悩む人の割合は0.5%で200人に1人、つまりは日本で約65万人が手汗に悩んでいると言われています。

手のひらだけに異常に汗をかくようであれば、それは手掌多汗症という病気です。

病気ということは原因があり、手汗を止めるための対策や解消法があります。

既に色々な解消法を調べた方のためにも、それぞれのメリット、デメリットをまとめましたので、チェックしてみて下さい。

ひどい手汗の原因を知ろう!

人間は汗をかいて体温調節をすることは、みなさんご存知の通りですよね。

暑い日に動いたり、スポーツをすれば汗をかきますが、精神的な部分として、スピーチやテストで緊張したり、まさに「手に汗握る」と言葉の通り、興奮した場合にも手のひらに汗をかきます。

汗をかくことは、交感神経が働いて、体温を下げようとしているので、人間として当たり前の生物的な機能の1つです。

ふむふむ。交感神経がキーワードになりそうですね!

手汗がひどいのは交感神経の働きすぎが原因?

交感神経という言葉を、1度は耳にしたことあるでしょうか。

内臓の働きを統率している監督2人がいますが、それが「自律神経」です。

活動時に働く「交感神経」と、リラックスさせる時に働く「副交感神経」のダブル監督体制の元、肝臓や腸などの選手が動いています。

昼の活動時間には「どんどんバットを振って走って点数を取ってこい!」と交感神経が指令する訳ですが、夜には活躍した選手を「充分働いから、ゆっくり休めよー」と副交感神経が指令する訳です。

 

しかし、手汗がヒドイ人の場合、攻めの交感神経が「ガンガン攻めろよ!」と鬼監督の如くバリバリ働いてしまうため、上がった体温を下げようと汗をかかせます。

いわゆる自律神経の乱れってやつですね。

この交感神経が働き過ぎてしまう原因はコチラの通りです。

  • ストレス
  • 緊張や不安
  • 自律神経失調症や糖尿病などの病気
  • 辛いもの、熱いものなどの食べ物

ストレスというのは、何にでも人間に悪い影響を及ぼすもので、手汗がひどい人に多い原因の1つです。

緊張や不安を感じやすい人は、それもまた1つのストレスになり、「また手汗かいてるよ~、どうしよう~」と悪循環で手汗がひどくなっていきます。

手汗は精神的な問題だと言われるところですね。

 

それとは異なり、糖尿病などの病気が自律神経に障害を起こす原因である場合もあり、手汗どころではないので、病院で診察を受けるようにしましょう。

また、辛い、熱い食べ物は交感神経を活発にするので、刺激の強い食べ物は抑えるようにしましょう。

 

手汗をかくその他の原因

先ほど紹介したもの以外にも原因はあります。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 肥満や運動不足

ホルモンが多く分泌されると、人間は大量の汗をかきます。

バセドウ病であったり、ホルモン分泌を司る臓器の異常が原因になります。

また、女性に多い更年期障害も原因の1つです。

手汗だけではなく、他の部分でも異常に汗をかくようでしたら、多汗症だけではなく、他の病気による併発の可能性が疑われるので、専門医に診てもらうようにして下さい。

 

また、肥満や運動不足により、手のひらだけで汗をかく体質になっている場合もあります。

こちらは、生活習慣による部分だと思いますので、生活改善と体質改善を心がけましょう。

暑がりだから汗かきなのかな?と思われる方は、コチラの記事も参考にしてみて下さい。

ひどい手汗を止める解消法はどれが良いの?

手汗がひどくなる原因が分かりましたね。

原因が分かれば対策と解消法です。

対策や解消法と言っても、自分で出来ない範囲と、手術など自分では出来ない方法もありますので、それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。

それぞれ見比べて、自分に合った対策と解消法を見つけて下さいね。

 

手汗を止める心身療法

先ほどの通り、ストレスなど精神的な原因による多汗症で、手汗がひどくなっている可能性があります。

また、手汗による恐怖心や不安などによって、さらに汗をかいてしまうケースも多いでしょう。

精神的な悩みをお持ちの方は、心療内科や精神科で診てもらうようにしてみましょう。

専門医に掛かれば、リラックス状態をつくるための訓練法を教えてくれたり、精神安定剤で緊張をやわらげてもらうことができます。

メリットとしては、薬によって精神的ストレスや緊張、不安を緩和できます。

デメリットとしては、どの薬が効果的か服用してみないと分からないため、効果がなかったり、薬の副作用も懸念されるところです。

また、薬の飲んで効果があったとしても、すぐには止められないので、金銭的にも負担は大きくなります。

 

手汗の元をブロックするイオントフォレーシス

物理的な治療としては、非常に弱い電流が流れる水に、手のひらや足の裏を浸して行うイオントフォレーシス(イオン浸透療法)があります。

電気分解により発生した水素イオンによって、汗を作り出す汗腺の分泌部をブロックして、汗を作り出せなくしてしまうといったものです。

メリットとして、副作用が無い療法と言われているため、安心して治療が出来ます。

デメリットとしては、完治されるものではないものと、週に1~2回と定期的に通院する必要がある点です。

 

手汗を止めるボツリヌス注射(ボトックス注射)

交感神経から分泌される「アセチルコリン」という物質があり、これが汗腺に伝わることで発汗を促進し、汗をかきます。

その元である「アセチルコリン」を、ボツリヌス(ボトックス)を注入することでブロックしてしまう治療法です。

メリットとしては、約10分程でニオイの元からブロックしてもらえるので、ニオイに悩む方も利用できる治療です。

デメリットとしては、1回で5~10万円、保険適用でも2~3万円と大変高価であり、効果は約3~6ヶ月と永続的な治療とはなりません。

 

手汗対策用の制汗剤

今までの制汗剤は、わきの汗やニオイ対策用の制汗剤だったので、手汗対策としてはあまり効果に期待できません。

汗をかく汗腺には「アポクリン腺」と「エクリン腺」の2種類があり、手汗の多汗症は「エクリン腺」をケアする必要があります。

従来の制汗剤はアポクリン腺をケアするための制汗剤であることが多いため、手汗に悩む人のための制汗剤ではないのです。

 

そこで注目したいのが手汗専用のデオドラントクリーム

クリームを塗るだけで手がサラサラになるだけではなく、夏場のニオイケアにもオススメです!

手汗をかかなくする手術 ETS

ETS(腔鏡下胸部交感神経遮断術)とは、交感神経を切り取ったり焼いてしまうことで、交感神経自体を無くしてしまい、手汗をかかないようにする手術療法です。

神経自体がなくなるので、手汗自体かかなくなり、手汗をほぼ100%止めることが出来る手術です。

メリットは、何より手汗をかかなくなることです。手汗の悩みとは完全にさようなら!となります。

デメリットとしては、「代償性発汗」という手のひらから出せない汗が、背中やお尻など他の部位から発汗してしまう副作用が96%の人に発生するといわれており、他の部位が多汗症になったというケースもあります。

他の部位が多汗症になるかどうかは個人差がありますが、手術を受けてみるしかないといったリスクがあります。

もちろん手術ですから、目立たないといっても手術痕が残ります

 

自分に合った手汗対策を!

 

冒頭でもお伝えしましたが、手の多汗症は生活に支障を起こす病気です。

手汗に悩み、毎日を快適に過ごせないことは、とてももったいないことだと思います。

一度、手汗が止まり、サラサラな手になった自分をイメージしてみて下さい。

ちょっとでもスッキリして、気持ちが明るくなったと思います。

上の表を参考に、ご自身に合った解消法を試してみて下さい!

アナタが手汗に悩まず、明るい生活が送れることを祈ってます!